株式会社栃木ブレックス様導入事例

部署連携を妨げるセクショナリズムを解消
生産性の向上を実現し、
創意工夫を生み出す組織へと進化する

株式会社栃木ブレックス 取締役副社長 藤本 光正氏

事業内容
プロバスケットボールチーム「リンク栃木ブレックス」の運営
業種
その他
導入規模
21〜50名(導入時)

課題

  • 事業成長による組織拡大によって、従業員の意識に差が生まれ始めていた
  • 部署の目標や目的への意識は高いが、全社視点が欠け、セクショナリズムが生まれ始めていた

効果

  • 組織状態を全社員が認識し、課題感を共有することで、改善に向けて動き出した
  • 「生産性の向上」という組織改善のテーマが浸透し、各部署で時間創出の仕組みの導入や意識の変化が起きた

組織拡大によって生まれたセクショナリズム

当社がモチベーションクラウドを導入したのは、2017年です。2006年の設立以来、いわばスタートアップとして少人数で運営をしてきた組織が、2013年頃から急激に拡大をしました。2016年のBリーグの開幕という大きな契機があり、その少し前から業績も上がってきていました。2013年頃から比べると倍の人数になった一方で、組織の中に意識の差が生まれるようになりました。入社した時期の違いによって、通過体験の差や会社というものの捉え方の差があり、また組織拡大に伴って部署や役割が分化したことによる変化がありました。大げさに言えば、部署の目的や目標に固執しすぎて、全体として連携が弱まるという、セクショナリズムのような状態が見られるようになってきました。

 

他の会社でもそうだと思いますが、前提としてはそれぞれの部署・役割において、メンバーは一生懸命仕事をしています。その中で、経験してきたことの違いによって、感覚にズレが出てくる。例えば昔であれば、資金もなかったので、PR活動にしても、試合運営にしても、「全部自分たちで手足を動かす」というのが当たり前でした。今は、そういった活動も、外部に委託できることは委託するというのが「当たり前」になってきています。どの時期に入社をしてきたか、によって、「当たり前」の感覚は異なります。「外注しましょう」という意見と「いや、自分たちでやろう」という意見の相違が生まれたりするのです。「どちらが正解」ということではなく、意識の違いが生まれてきている、ということです。

 

過去は、人数が少なかったので、何かに取り組む時には全員で一つのことをしていました。「集客」だったり「グッズ」だったり「ファンクラブ」だったり。なので必然的に部分最適よりも全体最適の視点が組織全体で醸成されていました。今ではそれぞれがセクションに分かれているので、例えばセクションごとで利益相反する事象が発生した時には、お互いが「ここは譲れない」という衝突が時々起こります。会社全体という視点で考えれば、意外とすんなり解決策は見えてくるはずが、問題の解決に時間がかかってしまい、生産性を落としていることもありました。

 

組織が拡大することで出てくる宿命的な課題に、当社も直面しているという感覚でした。課題を解決していくには、経営として一方的に進めていくのではなく、客観的な数値として社員が現状を認識し、みんなで組織力を高めていくという進め方をしたいと考えました。モチベーションクラウドは、「客観的なデータの活用」「診断だけでなく改善」という意味で、ぴったりだと思い、導入を決めました。

「連携をするために生産性を高める」
課題解決のための方向性がモチベーションクラウドで明確に

エンゲージメントサーベイを実施して、はっきりと「全体最適よりも個別最適」という組織の現状が明らかになりました。結果を社員のみんなとも共有しましたが、共通の現状認識として、納得感は高かったように見受けられました。経営陣の感覚で言っているのではなく、「数値」として出ている、ということが納得感を生み出すには大事な要素だったと思います。また、「共有をする」という行為自体の意義も大きかったと思います。経営陣が課題を認識し、改善していく意思を示すことで、みんなもまずは安心感を感じてくれたと思います。

 

「連携」という課題認識から、モチベーションクラウドを活用して組織改善へと向かっていくにあたり、注力すべきポイントを更に明確にすることができました。「連携」という言葉だけでは、まだぼんやりしている。もうワンクリックすると私たちの課題は「生産性」であると気付きました。連携ができていないから、本来なら1時間で終わる仕事がバラバラで進行してしまい、合計2時間かかっている、ということが起きていました。モチベーションクラウドのアウトプットの1つである4eyes® Windowsを見ても「就業時間」の項目が弱みとして出ていました。

 

ニワトリが先か卵が先か、というような話なのですが、「時間がない」から「余裕がない」。他の部署に目がいかないから「連携しない」。「連携しない」から「時間がない」。この辺りの現状分析には、リンクアンドモチベーションのコンサルの方のアドバイスがとても有効でした。

 

分析結果を受けて、「バスケットボールというスポーツは40分という時間の中で、多く得点を上げたチームが勝つ。けれど、私たちは時間無制限でやっているようなものだ」、と社員のみんなに伝えました。同じ時間の中で、より成果を出せるのが強いチームだ、という意識へと徐々にですが変化してきていると思います。

「休日にブルーノ・マーズ」 社員の意識が変わった

当社はまだ30名に満たない組織で、モチベーションクラウドを導入するには早い、と思われることもあるのですが、全然早くなかったと思います。組織の重要性は創業当時から感じていますが、事業が拡大をしていく中で、本当に1人1人とじっくり話す時間が取れるかというと、正直難しい部分があります。モチベーションクラウドで組織を定点観測することで、組織の状態を把握し、重要度の高い課題を改善すべく動ける、というのは経営にとって非常に重要なことだと思います。

 

モチベーションクラウドで「生産性」をテーマに掲げてから約1年間で、様々な部署で様々なITシステムを導入しました。「もっと時間を短くできないか?」「もっと効率的にできないか?」という視点で、全ての業務を見直した効果だと思います。グッズの在庫管理のシステムや、経理のシステム、営業の進捗管理など、人力でガシガシやっていたものを、機械に任さられることは任せよう、と。それによって創出された時間を、もっと創意工夫に使おう、という動きに変化していっています。ファンの方々を感動させるような施策を考える時間に使おう、ということですね。

 

私たちは、エンターテインメントを提供しているので、やはり目の前の仕事をするだけでなく、本物や流行に触れる時間は大切です。エンターテインメントに触れて五感を刺激することで、良質なアウトプットが生まれます。「インプットをする」という意識にも、明確な変化が起きていると思います。「忙しくて休みの日は疲れ切って寝てます」と言っていた人が、最近「ブルーノ・マーズのコンサート行ってきました!」と言っていました。だんだんと変化してきていることを感じますね。

「強く愛されるモチベーションあふれるチーム」を創る

私たちのビジネスは、広い意味でのサービス業です。サービス・プロフィット・チェーンというフレームワークがありますが、顧客満足を高めるために大切なのは従業員満足です。私たち自身が生き生きと働くことによって、もっと素晴らしいサービスを届けたいという意欲が高まり、それがお客様の満足や感動に繋がり、業績も向上していきます。業績の向上は、給与や働きやすさに繋がっていく、というサイクルの出発点は、やはり社員のモチベーションです。

 

栃木ブレックスは、フロントとチームが一丸であることが強みでもあり、誇りでもあります。仮に試合に勝てないことが続いたとしても「選手が勝ってくれないとチケットが売れないよ」というような言葉が出ることはありません。「どうすればフロントがチームの力になれるか」ということを考えられる組織です。スポーツビジネスにおいてフロントとチームは、いろんな局面で利益相反になることがあります。フロントとしてはファンサービスに時間を使ってほしくても、チームとしては選手を休ませたい。そういう事態に直面した時に、お互いが批判することなく、両立させるための方法を考えられるという意識が根付いていることが、栃木ブレックスの強みだと思います。これからもモチベーションクラウドを活用することで、更なる事業拡大を実現しながら、理念である「強く愛されるモチベーションあふれるチーム」を創っていきたいと思います。

※本事例中に記載の肩書きや数値、
固有名詞や場所等は取材当時のものです。

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