関西企業特集企画 THE SUN RISES IN THE “WEST”
トゥモローゲート株式会社
「大阪で一番オモシロイ会社」の組織づくり

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特別企画「THE SUN RISES IN THE “WEST” 〜太陽は西から昇る〜」では、これまでの固定概念を覆し、新しい常識を創り出していく関西企業を特集します。

記念すべき第一回目は、ブラック”な”企業 トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者 西崎康平 氏に取材させていただきました。

トゥモローゲートは成長企業を対象に企業ブランド力の向上を仕掛けるブランディング会社です。真っ黒なオフィス、真っ黒な資料が特徴的なトゥモローゲートでは、日本全国に散らばる魅力的な会社を発掘し、ミッションやビジョンを言語化。Webデザイン・グラフィック・映像制作やディレクションで顧客や求職者の心に「ささる」コンセプトをカタチにしています。創業当時から徹底してこだわるアイデンティティは「誰もやらないをやる」こと。これまでの実績は各メディアからも高い評価を受け、日経新聞、読売新聞などの新聞誌をはじめ、DAA(デザインアワードアジア)、PIE International 出版「反響を呼ぶデザインアイデア」などで、企画やデザインが取り上げられています。

【プロフィール】
トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者 西崎康平 氏
(https://tomorrowgate.co.jp/)

【インタビュアー】
株式会社まなざす 代表取締役 林 慎一 氏 (http://manazasu.com/)

ブランディングとは約束の実行

-西日本の常識破りな会社を特集ということで、トゥモローゲート西崎社長にご登場頂きました。西崎社長はTwitteryoutubetiktokなどのSNSでも多数発信されていることでも有名です。トゥモローゲートのビジョンについて教えてください。

トゥモローゲート株式会社 西崎康平 氏 (以下、西崎氏):よろしくお願いします。当社は「世の中にきっかけを」というミッションのもと、「世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る。」ということをビジョンとして掲げています。クライアント企業のブランドコンサルティングを主事業としてやっています。

-トゥモローゲートの組織創りの展望について教えてください。

西崎氏:規模としては、3年後に60人体制を目指しています。現在が20数名なので、倍以上ですね。何のために規模の拡大を目指すかと言うと、ビジョンの実現のためです。当社のビジョンって「世界一変わった会社」というように、かなり大きいことを言っています。それを本気で実現していくために、まずは「大阪で一番オモシロイ会社」を創ろうと思って。「大阪で一番オモシロイ会社」って何だ、ということなんですが、大阪の街を歩いている人に「大阪で一番オモシロイ会社ってどこですか?」と聞いた時に、「トゥモローゲート」と真っ先に挙げられるような状態です。そのためには、会社としてアウトプットできるコンテンツ、社会に与えられるインパクトを考えると、一定の規模が必要だと思って拡大を目指しています。

-規模拡大に向けて、どんな工夫をされていますか。

西崎氏:まず、僕らはブランドコンサルティングを提供している会社なので、僕ら自身が言っていることとやっていることを一致させることが最も大切だと思っています。ブランディングって、「かっこよく見せる」ということでは決して無い。言行一致によって信頼が創られて、ブランドは創られていきます。ハイブランドが安物の鞄なんて売り出したら、信頼は失われていきます。僕らはブランディングとはプロミス(約束)だと言っているのですが、僕たちの哲学やポリシーを示し、ちゃんと行動・実践することで、約束を果たす。そこは組織創りにおいても最も大切にしています。

モチベーションクラウドを導入のきっかけは「トゥモローゲートのステッカーを貼っていたから」

-モチベーションクラウド導入のきっかけについて教えてください。

西崎氏:最初のきっかけは元取締役の麻野さんが出された書籍『THE TEAM』ですね。僕がTwitterを始めて、何か面白いことしたいなと思っている時に、興味を持って。僕らはミッションやビジョンを大事にしてきた会社ですが、これから人数が増えていく中で、それをどうやってきちんと維持してもっと強くしていけるか、ということを考えている時でした。ただ、正直な話をすると「モチベーションクラウドを導入しよう」みたいなことは、イベントの時は全然考えてなかったですね(笑)。

-どうして導入されたのですか?

西崎氏:明確な理由が1つあって。それは、麻野さん経由で出会ったリンクアンドモチベーションの梅原さん(西日本の責任者)とお会いした時に、パソコンにトゥモローゲートのステッカーを貼っていたからです。「この人は本気やな」と思いました。もちろん、パソコンにステッカー貼っていたことだけを見て、導入を決めたわけではありません。ステッカーに象徴された「トゥモローゲートのことを本気で考えるという意思表示」に惹かれました。「御社のために頑張ります」なんて口ではいくらでも言えます。でも、しっかり準備して臨んでいるということが行動から伝わったので「この人たちと仕事したいな」と思って導入を決めました。

機能としてはやっぱり「組織状態が数値化できる」というところですね。拡大するにつれて、色んなことの伝わり方が薄れていくという課題感は持っていて、それが客観的な数値として明確になるというところがいいですよね。「組織状態の数値が高いこと」はもちろん大切だと思いますが、そこが一番大事なのではなくて、現状を正しく理解できるということが大事ですね。お医者さんと同じだと思います。やっぱり組織の状態って、自分たちだけでは判断できない。そこに専門性と客観性の高いサーベイを入れることで、正しく理解できる。そうすれば、課題に対してどう動けばいいかが分かる。課題を明確にして行動するということが、とにかく大事ですね。

-モチベーションクラウドの活用において気をつけていることはありますか?

西崎氏:社員に対して結果を全てオープンにしているのですが、課題が明確になったタイミングで社員に対して「これをやってね」ということを会社が指示しない、ということですね。僕は基本的に「やらされた仕事」というのは、めちゃくちゃパフォーマンスが低いと思っています。会社としてこっちの方向に行きたいという方針は伝えますが、具体的な手段についてはメンバーに考えてもらいます。自分ごとじゃないと、仕事は面白くないし、パフォーマンスも出ないですから。

組織施策をやるかどうかは、社員が「選択できる」

-西崎さん自身が「自分で進めたい」という気持ちが出てきたりしませんか?

西崎氏:昔は「自分がやった方が早い」と思っていましたけれど、それは間違っていましたね。短期的に見ればそうかもしれないけれど、長期的に見ればメンバーがやった方が絶対いい。かつて、メンバーが育たないと悩んだ時期があったのですが、それは結局僕がメンバーの仕事を奪ってしまっていたんですよね。そうすると、メンバーは挑戦できないし、成功も失敗もできない。結果として、育たない。なので「自分がやる」というのは、止めました。

経営のやり方の話なので、それが良いとか悪いとかいう問題じゃないと思います。「世界で一番変わった会社」「大阪で一番オモシロイ会社」を本気で創ろうと思ったら、僕一人では絶対にできない。だからこそ「自分が全部やる」なんてことは諦めて、メンバーと一緒に会社を創っています。

-トゥモローゲートにはユニークな組織施策も多いですね

西崎氏:そうですね。色々な施策があります。大事なことは「社員が選択できる」ということだと思っています。当社は社員のミッション・ビジョンへの共感が高い会社なので、経営者の号令でみんな同じことをやっているように見られたりするのですが、全然そんなことはないです。例えば当社のメンバーは、みんなSNSでの発信をしているのですが、あれも全く強制ではなくて。やってもいいし、やらなくてもいい、ということを明確に伝えてみます。じゃあなんでみんなやるかというと、やりたくなるような施策を用意しているからです。SNSに関してはSNS手当というのがあって(「SNSをやるとお金が貰えるSNS手当の真相」)、SNSをやることで毎月手当が出るようになっています。他にもなんば駅に広告を出してTwitter総選挙をしたり、メンバーが「やってみたいな」と思い、「選択できる」という環境を創ることが大切だと思っています。

組織マネジメントにおいて、「採用」「教育」「評価」の3つが大切です。中でも「採用」が一番大事だと思っていて、極端な話をすれば、「採用」さえうまくいけば人は育っていく。逆にここを間違うと、その後が大変です。トゥモローゲートは「採用」にめちゃくちゃ力を入れているのですが、理想の組織を創っていくためには「評価」もとても大事です。

ミッションとかビジョンを浸透させるために、色んな施策があると思います。カードにして配ったり、社長が発信を続けたり、みんなで集まったり。それも大切なことなんですが、僕はミッションやビジョンを浸透させるために「評価」が大事だと思っています。

どれだけミッションやビジョンに則った行動をしていたとしても、それが評価されなければ人は行動しない。なので、ミッションやビジョンとがっちり繋がった評価制度につくり変えました。正直言って、今まではそこが弱かったんですね。社員が20名程度の時は、コミュニケーションによって担保できてきましたが、これからの拡大を考えるとそれだけではいけない。

「ブラックマインド」「テクニカルスキル」「コミットメントバリュー」という3つの軸で評価をします。これまでは売上や利益という「コミットメントバリュー」が中心でしたが、会社のバリューを体現できているかという「ブラックマインド」と、例えば営業であれば「提案力」とか「企画力」というのを評価する「テクニカルスキル」のウェイトを大きくしています。(「常識はぶち破れ「評価制度を”ドラクエ”に変える」新人事制度への挑戦」

組織創りは「最高の作品創り」

-様々な施策も、出し惜しみ無く発信されていっていますよね。

西崎氏:やっぱり、自分たちが「ブランド」を事業にしているので、モデルケースにならないと、という意識が強いですね。対外的な発信もするし、実際に自分たちが実践をする。それがやっぱり自分や社員にとっての「面白い」に繋がるし、結果として売上にも繋がってきます。モチベーションクラウドやリンクアンドモチベーションさんには、本当に「お医者さん」のような価値を感じています。「大阪で一番オモシロイ会社」を目指していく上での、トゥモローゲートの特殊な組織文化があって、様々な挑戦を続けていく中でそれがきちんと伝わっているのかを定期的に診断して確認していく感覚です。

僕はやっぱり「世界で一番変わった会社」を創りたい。そのためには、経営者だけが目立ってもダメで、かといってメンバーみんながバラバラなことをやっている会社でもない。強烈に「変わった社員」ばかり揃っているんだけれど、「トゥモローゲートじゃないとできない」ということを経営者として提供し続けられかが大切だと思っています。常に面白いことを仕掛け続ける。選択の機会を提供し続ける。その上で「やることをやると決めたらやりきろう」というのがトゥモローゲートという会社にいるメンバーの考え方として持ち続けていてほしいですね。

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担当コンサルタントからの一言

西日本中堅・成長ベンチャー企業様向けコンサルティング事業責任者 梅原英哉

西崎さんもトゥモローゲートの皆さんも、「本音でぶつかる」ことを大事にされています。どんなミーティングも本気なので、こちらも襟を正される気持ちです。youtubeの動画制作を見学させて頂いたことがあるのですが、こだわりがすごいです。撮影のアングルから背景から言葉まで、とことんこだわってつくってらっしゃる。

それは組織創りにおいても現れていて、トゥモローゲートさんの組織創りは、リンクアンドモチベーションの考え方の一つである「最高の作品創り」というイメージがぴったりだと思います。「最高」という高い基準を持ち、みんなで創りあげる「作品」だと思って取り組んでらっしゃいます。「大阪で一番オモシロイ会社」への挑戦を、これからもサポートさせていただきたいと思います。

※本記事中に記載の肩書きや数値、固有名詞や場所等は取材当時のものです。

公開日:2020.05.25

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