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タレントマネジメントとは?注目される背景やエンゲージメントを高めるための導入ポイントとは?

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目次[非表示]

  1. 1.タレントマネジメントとは
  2. 2.タレントマネジメントが注目される背景とは
  3. 3.タレントマネジメントの導入ステップ
  4. 4.エンゲージメントとタレントマネジメントの関連性
  5. 5.タレントマネジメントシステムのツール
  6. 6.記事まとめ


「タレントマネジメント」は、昨今次世代のリーダー育成や人材のモチベーション管理において効果的な施策として注目を浴びています。本記事では、タレントマネジメントの概要、具体的な導入ステップ、そしてその効果について解説していきます。

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タレントマネジメントとは

■タレントとは

日本では「芸能人」をイメージする方が多い言葉ですが、人事領域において「タレント」は「才能・素質をもつ人材」といった意味があります。


■タレントマネジメントとは

そのような個人の「才能・素質」を管理し、発掘したり活かすための施策を「タレントマネジメント」といいます。具体的には、組織が各個人の能力を把握することで、各個人にあった人材配置を行い、会社にとっての利益の最大化と個人の満足度の最大化の両立を実現することができる施策といえます。

タレントマネジメントは、90年代後半にアメリカで提唱され、20年代に入り日本にも普及してきた人事戦略の一つです。

当時のアメリカでは「長く勤める」よりも転職を重ねることでスキルや経験を積むことが一般的でした。

しかし企業としては、採用コストと育成コストが膨らむリスク、また活躍してくれていた優秀な人材も簡単に組織を去ってしまうといった課題があったことから、「人材のスキルを最大化させることで企業に定着してもらい、それによって企業価値を高めていく」といった概念が生まれました。

この概念を基に、タレントマネジメントや従業員エンゲージメントに注目する企業が増えました。


■タレントマネジメントの導入メリット

タレントマネジメントにおけるメリットとして、戦略的な成果創出が可能となることが挙げられます。
戦略的な成果創出の裏側には以下の要素が含まれています。


①最適な人材戦略が可能

最適な人材戦略には、「人材配置」「人材採用」「人材育成」が含まれます。

・人材配置:先述したように、各個人の特性を掴むことで、成果を出すために最適な人材配置が可能となります。従業員の情報を一括してまとめることで、今まで把握していなかった個人の強みも洗い出すことができるので、効率的かつ組織ごとのバランスを可視化することが可能です。

・人材採用:既存社員のタレントマネジメントをすることで、組織として不足している要素を洗い出し、採用すべき人材要件が明確になります。明確な人材要件を提示することで、戦略的な採用と採用コストの削減が見込めます。

・人材育成:個人の特性を把握することで、その人に合ったキャリアパスを見出し育成の戦略をたてることができます。タレントマネジメントはよく「将来のリーダー候補の早期育成」に効果的だといわれています。これは、タレントマネジメントによって予めターゲットを定めることができ、そのターゲットにリーダーの育成戦略を実行することで可能になると考えられます。


②エンゲージメント向上と離職率の低下

タレントマネジメントはエンゲージメント向上に効果があります。

(参考)エンゲージメントとは

エンゲージメントが向上する要素としては、以下2点が考えられます。

(1)自身の強みや持ち味が活かされる職場環境で仕事ができることで、従業員の仕事内容への納得感が高まる

(2)会社が個人を把握した上で戦略を立てる事に対して、「しっかり個人の成長に向き合ってくれる」「妥当な評価が得られる」といった安心感に繋がる

エンゲージメントの高さと離職率には相関関係があることが統計で証明されていますので、結果的に優秀層の離職防止にも繋がります。

タレントマネジメントが注目される背景とは

昨今注目を浴びているタレントマネジメント。その背景には以下の要因があります。


■事業環境変化

企業を取り巻く環境は日々変化しており、グローバル化やVUCA時代(※V=不安定性、U=不確実性、C=複雑性、A=あいまい性)の到来が挙げられます。つまり複雑性が増している世の中でいかにスピーディーで最適な経営判断や商品開発ができるか、が重要になっていると考えられます。

そのため、従来の終身雇用や年功序列の制度を更新し、優秀な人材を採用したり、有能な社員を早期から昇格させるような人事戦略が必要とされています。


■労働市場変化(労働人口減少、企業と個人の環境変化)

少子高齢化により労働人口が減少している日本ですが、それに加え最近では「働き方の多様性」や「プライベートの充実」を重視する傾向が強まっています。そのため、以前のような大量採用は難しくなり、既存の社員の定着率が重要になってきています。


■社会的制約の増大

(1)働き方改革による労働時間の制限

労働時間の制限により、今まで「人」の体力・気力に頼っていたところも、今後は個人の力量を「リソース」ととらえ、それらをいかに効率的かつ生産性高く活用するかが重要となってきます。そのためにも、タレントマネジメントが必要不可欠になってきます。

(2)コロナ禍の本格的なリモートワーク導入

昨今の事情によるリモートワーク導入により、必然と物理的距離が出来てしまうため、各個人の状況や頑張りが見えづらくなるのが課題となります。タレントマネジメントをすることで従業員の情報が網羅的に可視化ができるため、把握がし易くなります。


以上のような社会的制約がある状況も、タレントマネジメントが注目されている要因といえるでしょう。

タレントマネジメントの導入ステップ

①目的の明確化

明確化の観点は以下です。

・現状の何を解決したくて導入するのか
・タレントマネジメントを導入することでどのような効果があるのか
・どういった状態をゴールとして置くのか

目的によって実施するタレントマネジメントの幅や深さにも違いが出るため、非常に重要なステップです。


②メンバーへの伝達

タレントマネジメントを導入すると決まれば、まずはメンバーに説明し納得してもらう必要があります。このステップを疎かにしてしまうと、非協力なメンバーが増え、次のステップである「タレントの把握」が実施できないリスクがあります。①で整理した目的を詳細に伝達することが重要です。


③従業員のタレントの把握

②の伝達が完了次第、各メンバーのタレントを把握する作業に入ります。どういった方法で管理をするのか、明確にした上で集計していきましょう。

タレントマネジメントのツールを導入するのも1つ効果的な方法です。


④人事戦略の実行・モニタリング

タレントが管理できれば、そのデータを基に人事戦略をつくり、人材育成や採用、配置等の対策を実行していきます。その後モニタリングを通して、適宜タレントマネジメントと戦略の更新を行っていきましょう。

エンゲージメントとタレントマネジメントの関連性

エンゲージメント向上にも影響を与えるタレントマネジメントですが、その背景にはどのような理由があるのでしょうか。

弊社のエンゲージメントサーベイの統計データでは、「適切な採用・配置」はエンゲージメントの阻害要因ワースト2位に位置している実情がございます。

タレントマネジメントにより「適材適所」を実現することは、エンゲージメントの阻害要因となる「適切な採用・配置」の満足度向上にも繋がり、結果組織全体のエンゲージメント向上にも影響するといえます。

タレントマネジメントシステムのツール

■ツールの効果

先述したように、タレントマネジメントをする上でツールを活用することは効果的です。
ただし以下に注意して導入をご検討ください。


①目的・規模に沿っているか

ツールによって搭載されている機能は様々です。

実現したいことの目的に沿っているか、各社のツールを比較した上で検討しましょう。また、本当にその機能が必要か等規模にも沿ったツールを見極めるようにしましょう。


②可視化で終わらせない

タレントマネジメントは、可視化してPDCAを回すサイクルが重要です。

タレントマネジメントで情報を集約したのにも関わらず、その情報が活用されずにただ存在しているケースがよく見受けられます。PDCAをどのようにまわすべきか、導入時点でも検討しておくのがよいでしょう。

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記事まとめ

このように、タレントマネジメントは組織の離職率防止や早期のリーダー育成、最適な評価・戦略の策定に効果的で、エンゲージメント向上にも影響する施策です。

しかし先述したように、タレントマネジメントシステムを

活用したとしても運用は人に寄与する点が多く、従業員の特性を把握したまま改善に向けたPDCAが回されていないケースがよく見受けられます。

「現状」の人事情報を管理するのが「人事管理」ならば、「タレントマネジメント」は「未来」にむけて情報をまとめる行為です。

折角集約した、未来に繋がるデータを有効活用するためには「PDCA」のC(Check)が重要になってきます。

モチベーションクラウドでは、現状の組織状態を確認(モニタリング)し、そこから改善に向けてのPDCAを回す機能が包括されています。弊社コンサルタントと併走しながら改善活動が可能となっていますので、ぜひタレントマネジメントを導入の際は同時にモチベーションクラウドを活用し、改善に向けたPDCAを回すことをおすすめ致します。

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(参考)マネジメントとは?定義や役割・今後必要なスキルを解説


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執筆者:林 優里香
執筆者:林 優里香
【プロフィール】 新卒でリンクアンドモチベーション入社。 以降、一貫して大手企業向けクラウド事業に従事。 現在、幅広い西日本企業のクラウド運用をサポート。

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