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ロールモデルとは?設定するメリットや見つけ方、ふさわしい人物の要件を解説

多様な価値観や働き方が求められる現代社会において、「ロールモデル」の重要性が改めて注目されています。理想とする人物の考え方や行動を参考にすることで、自己成長を加速させたり、将来の方向性を明確にしたりすることが可能になります。

本記事では、ロールモデルの意味や必要性、選び方から活用方法までを具体的に解説し、個人・組織それぞれがどのように取り入れるべきかを考えていきます。

目次[非表示]

  1. 1.ロールモデルの意味とは?
  2. 2.ロールモデルを設定する6つのメリット
  3. 3.ロールモデルにふさわしい人物の要件とは
  4. 4.企業がロールモデルを設定する時のステップ
  5. 5.個人でロールモデルを設定する時のステップ
  6. 6.組織変革のことならモチベーションクラウド
  7. 7.まとめ

ロールモデルの意味とは?

ロールモデルとは、他者の模範となるような行動や考え方を持つ人物のことです。

英語表記は「role model」で、周囲に良い影響を与える存在として、自己成長や目標達成の参考にされます。リーダーや尊敬する人物、身近な人などがロールモデルになり得ます。

ロールモデルが注目されている理由

現代においてロールモデルを設定することが注目されている理由は、多様な価値観や生き方が存在する中で、自分の目指すべき方向性を見つける助けになるからです。社会や働き方の変化が激しい現代では、明確な指針を持つことが難しくなっています。

そこで、実際に目標を達成したり、自分らしい人生を送っている人物をロールモデルとすることで、自身の行動や考え方に具体的なイメージを持ちやすくなります。

ロールモデルにすべき人物とは

ロールモデルを選ぶ際は、自分の価値観や目標に合った人物や組織を選ぶことが大切です。以下に、対象例とその理由を箇条書きで示します。

・社内の上司や先輩
実際に働く姿を間近で見ることができ、日々の行動や判断を観察しながら学べるため。現実的な目標設定やキャリアパスの参考にもなります。

・社外の同業他社の人物
異なる環境で成果を上げている人を参考にすることで、視野が広がり、自社にはない新しい発想やスキルを学ぶきっかけになります。

・有名人(俳優・アスリート・起業家など)
努力や挑戦、成功までの過程がメディアなどを通じて可視化されており、モチベーションを高める存在として影響力が大きいです。

・歴史上の人物(偉人・思想家など)
時代や環境を超えた普遍的な価値観や信念を学べる点で、長期的な人生観や哲学的思考に影響を与える存在となります。

・企業や団体
組織の理念や取り組みに共感できる場合、個人ではなく集団としてのロールモデルを持つことで、自身の行動や判断基準に一貫性が生まれます。

・複数人を組み合わせる
一人の人物にすべてを求めず、目的やシーンに応じて複数のロールモデルを持つことで、より柔軟でバランスの取れた思考や行動が可能になります。

このように、ロールモデルの対象は多様であり、自分にとって「どんな生き方や働き方が理想か」を考える手がかりとして有効です。

ロールモデルを設定する6つのメリット

ロールモデルを設定することには、個人だけでなく組織全体にとっても多くのメリットがあります。以下では、主な効果を6つの視点から詳しく解説します。

成長スピードが上がる

ロールモデルを持つことで、理想とする人物の考え方や行動パターンを具体的に学ぶことができ、自分自身の行動に取り入れやすくなります。目標とする姿が明確になることで、何をすべきかが見えやすくなり、迷いや遠回りが減少します。その結果、経験値やスキルの習得が早まり、自己成長のスピードが加速します。

キャリアプランが立てやすくなる

ロールモデルのキャリアを参考にすることで、現実的で具体的なキャリアプランを描くことができます。例えば、「どのような経験を積んできたのか」「どのタイミングで転機が訪れたのか」などを知ることで、自分の将来像を明確にできます。また、目標に向けた行動計画を立てやすくなり、主体的にキャリアを築く意識が高まります。

社内のコミュニケーションが活性化する

社内にロールモデルとなる人材がいることで、その人を起点にした会話や相談が増え、横のつながりが生まれやすくなります。特に若手社員にとっては、相談しやすい存在が明確になることで、気軽に意見交換や質問ができるようになります。こうしたやり取りが、社内の信頼関係や風通しの良い職場づくりにつながります。

組織全体が活性化する

ロールモデルが組織内に定着すると、メンバー全体が目指すべき方向性を共有しやすくなり、共通の価値観や行動基準が育まれます。これにより、チームとしての一体感が高まり、相互に刺激を受けながら成長する好循環が生まれます。また、模範となる存在がいることで、組織全体の士気やモチベーションも向上します。

ダイバーシティが推進される

多様な背景や価値観を持つ人がロールモデルとして認識されることで、「どんな人でも活躍できる」というメッセージが社内に広がります。性別、年齢、国籍などに関係なく、多様なロールモデルがいる環境は、多様性を尊重する文化を育みやすくなります。結果として、より柔軟で創造的な組織風土が形成されます。

離職を防ぐことができる

社員が「自分にもこうなれる」という具体的なイメージを持てることで、将来への不安や不満が軽減されます。ロールモデルが身近にいることで、仕事へのやりがいや意義を再確認しやすくなり、モチベーションを維持しやすくなります。また、キャリアの停滞感を感じにくくなるため、長期的に働き続けたいと思える環境づくりに貢献します。

ロールモデルにふさわしい人物の要件とは

ロールモデルにふさわしい人物の要件とは、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、各フェーズごとのロールモデルにふさわしい人の要件について、簡単にまとめています。

新入社員のロールモデルの要件

新入社員のロールモデルにふさわしい人物は、業務スキルだけでなく、人間的な魅力や姿勢を兼ね備えた存在です。具体的には、基本を大切にしつつも柔軟な対応ができ、誠実なコミュニケーションを心がけている人が理想です。

また、周囲への気配りや後輩への丁寧な指導ができる人は、信頼されやすく、安心感を与えます。さらに、失敗を恐れず挑戦する姿勢や、成長を続ける姿も、新入社員にとって前向きな影響を与える要素です。

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新入社員の離職防止に効果的な対策は?離職の原因や成功事例を解説

中堅社員のロールモデルの要件

中堅社員のロールモデルにふさわしい人物は、高い専門性と実行力を持ちつつ、チーム全体を俯瞰して支援できる視野の広さが求められます。自身の業務だけでなく、後輩の育成やチームの成果にも責任を持つ姿勢が重要です。

また、上司と部下の橋渡し役として、柔軟なコミュニケーション力や調整力を発揮できることも大切です。安定した成果を出し続けながらも、変化を恐れず成長を続ける姿が、周囲に良い刺激を与えるロールモデルとなります。

ベテラン社員のロールモデルの要件

ベテラン社員のロールモデルにふさわしい人物は、豊富な経験と知識を活かしながらも、驕らず周囲と協調し続ける姿勢を持っていることが重要です。

また、後進の成長を支援する姿勢や、積極的な知識・ノウハウの共有もロールモデルとして欠かせない要素です。さらに、変化を受け入れ、学び続ける柔軟性を持つことで、世代を超えて信頼される存在となります。

企業がロールモデルを設定する時のステップ

企業がロールモデルを効果的に活用するためには、単に優れた人材を見つけるだけでなく、組織全体でその価値を共有し、育てていくプロセスが重要です。以下に、ロールモデル活用のための基本ステップを3段階に分けて解説します。

ロールモデルを設定する

まずは、自社の価値観や目指す組織像に合ったロールモデル像を明確にすることが大切です。単なる成果だけでなく、行動特性や人間性、周囲への影響力なども含めて評価し、模範とすべき人物像を定義します。現場や人事部門の意見を取り入れながら、多様な視点からロールモデル候補を選定することが効果的です。

ロールモデルとなる人材を育成する

選ばれた人材が自然とロールモデルとして認識されるよう、成長を支援する環境づくりが必要です。具体的には、リーダーシップ研修やコーチングの機会を提供し、本人の自覚や責任感を高めます。また、日常業務の中で後輩指導やチーム貢献の機会を増やすことで、影響力を発揮しやすい状態を整えることがポイントです。

社内報などでロールモデルを周知する

ロールモデルの存在を社内全体に広く伝えることも重要です。社内報やイントラネット、社内イベントなどを活用し、ロールモデルの行動や考え方、実績を紹介することで、他の社員にも学びや刺激を与えることができます。周知によって「こうなりたい」と思える対象が可視化され、組織全体の成長意識が高まります。

個人でロールモデルを設定する時のステップ

個人がロールモデルを持つことは、目指すべき姿を明確にし、自身の成長やキャリア形成に大きなプラスとなります。ただし、ただ「憧れる」だけでなく、具体的な行動に落とし込むことが重要です。以下では、個人がロールモデルを効果的に設定し、活用するための基本ステップを3段階に分けて紹介します。

ロールモデルを選ぶ

まず、自分がどのような人になりたいか、どんな価値観や働き方に共感するかを考えることから始めます。その上で、自分の理想に近い人物を選びます。

身近な先輩、社外の人物、有名人、歴史上の人物など、ロールモデルは必ずしも一人である必要はなく、目的に応じて複数持つのも効果的です。共感できる要素を持っていることが選定のポイントです。

ロールモデルの行動や思考を分析する

選んだロールモデルの具体的な行動や考え方を観察・リサーチし、なぜその人が信頼され、成果を出しているのかを分析します。SNSや著書、講演、インタビュー記事などから情報を集めるのも有効です。

仕事の取り組み方、人間関係の築き方、困難への対応など、行動の背景にある価値観や思考プロセスにも注目すると、学びの深度が増します。

分析結果をもとに真似てみる

分析から得た気づきを、自分の日常の行動や思考に少しずつ取り入れてみます。完全に真似をするのではなく、自分の性格や環境に合う形にアレンジすることが大切です。

最初は小さなことから始め、成功体験を積み重ねることで、自然と自分のスタイルとして定着していきます。意識的な実践を継続することが、成長への第一歩となります。

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まとめ

ロールモデルは、自分の理想や目標に近づくための「指針」となる存在です。明確なロールモデルを持つことで、行動に迷いがなくなり、成長のスピードも格段に上がります。企業にとっても、社内に良いロールモデルが存在することで、社員同士の学び合いや組織の一体感が生まれやすくなります。

また、多様なロールモデルを認めることは、ダイバーシティの推進にも効果的です。個人の視点でも、組織の視点でも、ロールモデルはよりよい未来を描くための大きなヒントとなります。

執筆者:LM編集部
執筆者:LM編集部
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