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ブラック企業の定義とは?特徴やブラック企業と認知されるデメリットについて解説

皆さんは「ブラック企業」と聞いてどのような印象を持たれるでしょうか?長時間労働、劣悪な職場環境、残業代の未払い等、様々な印象を持つことと思います。

多様な解釈が出来る「ブラック企業」の定義を理解しておくことで、自社の組織状態の強化や予防にも活かす事にも繋がります。以下にブラック企業について整理をしますので、一緒に見ていきましょう。

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ブラック企業の定義とは? 

主に「労働者に劣悪な労働環境を強いる企業」という用い方をすることが多いワードです。近年では「ブラック企業大賞」という、ブラック企業のランキングなども公表されており、ブラック企業という名称がますます広がっていると言えます。

ブラック企業の数と比率

厚生労働省が公表している「労働基準関係法令違反に係る公表事案」から、ブラック企業リストをダウンロード可能です。過去に掲載されたことがある企業数は約2,500件、現在も掲載されている企業数は400件を超えています。

ブラック企業が備えている特徴

それでは、ブラック企業にはどのような特徴があるのでしょうか?「ブラック企業=従業員のモチベーションを引き出せていない企業」だという定義を置くと、モチベーションを阻害するポイントを理解することがその特徴理解に繋がります。

以下に「従業員モチベーションを阻害する6つの要因」を整理しました。まずはこちらを見ていきましょう。

■未来への「不安感」

会社の将来への方向性が見えず、イメージ出来ない事からくる不安です。会社の将来像を明示出来ていない場合だけでなく、それが個々人の将来像と繋がっている感覚を持てない場合にもこの不安感が大きくなることがあります。

■仕事への「閉塞感」

仕事そのものがつまらない、やらされ感を感じる事からくる閉塞感です。仕事に対して行き詰まり、自身の成長が実感できない場合や、会社の行っている事業の将来に見通しがつかず事業規模が縮小する状態において蔓延します。

■風土への「既決感」

組織内で既に決まっていることが多く、「あきらめ」の心理が蔓延している事からくる既決感です。組織の風通しが悪く、「どうせ何を言っても無駄だろう」という諦めの感覚や、「既に決まっているから・・」と皆が消極的になると、負のスパイラルに入り組織の活力がどんどん減っていきます。

■待遇への「不満感」

評価・処遇・勤務実態などに納得できず、不満が溜まっている事から生じる不満感です。自分自身のパフォーマンスと、その報酬が釣り合っていないと感じる社員や、評価制度、休日休暇、終業時間、オフィス環境に対する不満足からも生じることがあります。

■上司への「失望感」

上司だからこそ、と期待していたにもかかわらず、その期待を裏切られた事からくる失望感です。期待していた上司が思いのほか頼れなかったという落胆や、上司を「非の打ちどころのない人間」と期待しがちな部下が期待を裏切られたと感じる際に生じるケースが多いです。

■職場への「無力感」

職場に対して働きかけをしても、どうせ無駄であると思っている事からくる無力感です。職場への一員として、自分寺院の貢献実感を得られないことに起因したり、職場に対いて提案などの働きかけをしても、十分な反応が得られない時にも蔓延していきます。

ブラック企業で実際に生じている事象

前述したモチベーションの阻害要因は、具体的にどのような事象から生じているのでしょうか。ブラック企業でよく生じている具体事例を見ていきましょう。

■制度・待遇面の特徴

「長時間労働」

長時間の残業によって健康障害が起こりやすい残業が起きている場合があります。過労死ラインの月80時間を超える残業を強いられている場合もあります。

「休日の少なさ」

平均的な年間休日日数である120日前後を大きく下回る休日の場合があります。業務量の多さが休日日数の減少に繋がっていることがあります。

「ルールの未整備」

労働基準法や就業規則など、従業員の権利を守るルールが形骸化している場合があります。

■風土・人材面の特徴

「離職率の高さ」

従業員の扱いが悪いため離職率が高いです。入社後3年以内に離職した労働者の割合が30%を越える企業もあります。

「自殺者や過労死者の存在」

過度な労働時間など過酷な環境にさらされた従業員が自殺したり過労死したりする場合があります。

「人間関係の悪さ」

過度な業務負担により多大なストレスがかかり、従業員の心身に余裕が無いことから、人間関係が良好ではなく、風通しが悪い場合があります。

「採用基準が低い」

従業員が定着しないため、頭数を揃えるための人材採用が横行している場合があります。採用段階で十分なスクリーニングが出来ておらず、結果として定着しない事も多いです。

■上司に関する特徴

「過度な権力行使」

上司の権力を悪用して理不尽な要求をする、異性に性的な嫌がらせをする等の行為が状態化している場合があります。

「過度な目標設定」

1人当たりのキャパシティを大きく上回る目標や要求が横行しています。また、未達の場合の𠮟責なども理不尽な場合があります。

「上司に絶対服従」

上下関係に厳しく、小間使いのように従業員を扱う場合があります。理不尽な要求を断ると、業務に支障が出るような関わりが行われる場合があります。

 ブラック企業としてみなされるデメリット

ブラック企業と見なされることで企業が受ける不利益には様々なものがあります。
以下それぞれ見ていきましょう。

■事業面

既存顧客との関係が悪化してしまう事があります。またブランドが棄損されていることから新規顧客との取引難易度も増大します。ブランドは最も蓄積難易度が高い資産であるため、一度失った取引は相当な期間を経ないと戻ることはありません。

■風土面

従業員のモチベーションが下がるので、業務の生産性は下がる傾向にあります。「悪貨は良貨を駆逐する」と言われますが、モチベーションが高い従業員も次第に元気を失ってしまう傾向があります。

■人材面

応募者が集まらない、もしくは人材のレベルが著しく低下します。過去に採用できていた人数や質が担保できなくなり、結果として組織力は大幅に低下してしまいます。家族や友人からの働きかけにより、離職が加速度的に増えることもあります。

会社側で必要なブラック企業対策

一度「ブラック企業」という評判が立つことで大きな不利益が生じるため、その状態になることを未然に防ぐことが大切です。以下に企業側がとる対策を紹介いたします。

■従業員との対話の機会を設置する

従業員が抱える悩みや意見を汲み取る仕組みがない事が、会社と従業員の溝を更に広げる事に繋がります。従業員満足度調査やストレスチェックなどの仕組みの設置や、1on1面談の定期的な設置など、従業員側が発信する機会を用意することが有効です。

■情報の見える化

「透明性」が高くないことが、従業員の不満を招き、心身の不調を助長させます。「企業方針」「業績状況」など会社全体に関わる情報に始まり、残業時間など職場状況に関する情報を見える化することで問題を未然に防ぐことや改善の促進に繋がります。

■第三者からの確認機会を用意する

往々として、自社内に情報が閉じていることが労務管理は法令順守を逸脱する行動に繋がることが多いです。その為、定期的に外部講師や社労士、組織人事の知見がある企業の支援を受けることであるべき状態から逸脱することが出来ます。

【参考資料のご紹介】
エンゲージメント向上に成功した企業・部署のトップが実際に語った事例資料「日本一働きがいのある会社~部署が変われば企業が変わる~」はこちらからダウンロードいただけます。

  日本一働きがいのある会社~部署が変われば企業が変わる~|組織改善ならモチベーションクラウド 日本一「働きがいのある会社」はどのようにつくられたのか。業績にも繋がった部署別の具体的な施策から組織状態を定量的に示すスコア推移まで。経営者が語る、過去から現在に至るまでの成長の軌跡とは。 株式会社リンクアンドモチベーション


記事まとめ

いかがでしたでしょうか?仮に自社がブラック企業と見なされた場合、自社及び自社に勤めている従業員が受ける不利益を考えると、確固とした対策を取ることが不可欠だと言えます。(昨今はSNS等で簡単に評判が広まることも要因の一つです)

万全の対策を行った上で、企業活動に邁進頂けると幸いです。

また、別記事で「ブラック企業」の対極である「ホワイト企業」についての記事をまとめておりますので、ぜひそちらの内容もご覧ください。(以下、記事のリンクになります)

「ホワイト企業とは?認定の基準や特徴、企業例を紹介」

  日本一働きがいのある会社~部署が変われば企業が変わる~|組織改善ならモチベーションクラウド 日本一「働きがいのある会社」はどのようにつくられたのか。業績にも繋がった部署別の具体的な施策から組織状態を定量的に示すスコア推移まで。経営者が語る、過去から現在に至るまでの成長の軌跡とは。 株式会社リンクアンドモチベーション
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坂上 進一郎
坂上 進一郎

【プロフィール】 2010年リンクアンドモチベーション入社。 大手、中堅・スタートアップ企業などあらゆる規模のコンサルティングに従事。 「理念策定・浸透」「採用戦略構築」などを主な領域としながら、 のべ200社を超える企業のエンゲージメント経営支援の経験を持つ。

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