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コミックスマート株式会社

事業フェーズの変化による
組織課題を乗り越える
半年で組織偏差値を12上げた組織づくり

コミックスマート株式会社

取締役 岡田 健史 氏
人材開発部 マネージャー 徳永 雅子 氏

事業内容 マンガコンテンツ事業
業種 サービス
企業規模 31名~50名
導入規模 31名~50名

期待

  • 事業フェーズの変化に伴う組織課題に対し、効果的な改善策を実行したい

  • リンクアンドモチベーションの組織づくりの知見を借りて、改善スピードを高めたい

効果

  • 組織課題が明らかになり、適切な改善策を実行できた

  • メンバーの組織づくりに対する当事者意識が高まった

  • エンゲージメントスコアが上昇し、組織改善を実感できた

事例を生み出したプロダクト資料はこちら

マンガ家の発掘からライツ展開まで担う“デジタルファーストなコンテンツ純正メーカー”

「事業内容」

 岡田氏:コミックスマートは、セプテーニグループの新規事業として2013年に設立された会社で、マンガコンテンツ事業を展開しています。

事業は大きく4つから成り立っており、1つ目がタレントマネジメント事業。マンガ家を発掘して、育成及びマネジメントをしています。

マンガ家の皆さまがより良い作品を作れるように環境整備をしたり、編集担当者がマンガ家と二人三脚で作品づくりをしています。

2つ目にIP開発、つまり作品やキャラクターのプロデュースをしています。そして3つ目に、作品を読者に届ける場所として、「GANMA!」というマンガアプリを通じたプラットフォーム運営をしています。

「GANMA!」の利用ユーザーは1,500万ダウンロード突破し、順調に成長を続けています。 (2021年3月時点)。そこから4つ目として、マンガ以外にもコンテンツを立体的に拡張させるソリューション及びライツ事業をしています。

マンガやアニメを活用した企業へのマーケティング支援やアニメなどの映像化や単行本を出したり、電子書籍を配信したり、グッズ化といった展開などですね。

ビジネスモデルとしては、IP創出のプラットフォーマーを志向しており、デジタル専門の出版社に近い位置づけかと捉えています。

現在も多くのマンガサービスが市場に存在しますが、私たちのようにマンガ家の発掘からライツ展開までワンストップでおこなっている“デジタルファーストなコンテンツ純正メーカー”のプレーヤーは、実は珍しいんです。

事業フェーズが変わったことをきっかけに、本格的に組織づくりに取り組むことを決意

「モチベーションクラウド導入の背景」

岡田氏:事業のステージが変わり、それに比例して組織が徐々に大きくなってきたことで、組織に課題感を持つようになりました。

現在は9期目なのですが、4期くらいまでは良いコンテンツを作ること、GANMA!というプラットフォームをより良くすることにフォーカスして事業活動を行ってきまして、その中で、マンガ家の方々への育成などに多く投資をしてきました。

ですが、5期目以降は、今まで投資して蓄積してきた資産を元に、収益を生み出すフェーズになってきたんです。プロダクトをに磨きをかけることと、マネタイズを強めていくことを両輪で回していくことが求められるようになりました。
  
それにより、事業がどんどん多角化し、チームが多様な職種のメンバーで構成されるようになりました。その頃から、明らかに組織課題を感じるようになったんです。

組織改善に取り組むとき、もちろん自分たちの自助努力で改善できる部分もあるとは思いますが、それだけでどこまでできるのか、正直不安がありました。

なぜなら我々のビジネスモデルは状況に合わせて変化しながら多角化してきていること、またそれに伴い組織において部門数・人員数が増え、様々な役割を持つメンバーが共存することでより課題が複雑化し、センターピンを捉えづらくなってきていたからです。

そこで、セプテーニグループで役員をしていた時に接点のあった、モチベーションクラウドの話を聞いてみようと思ったんです。


最終的なモチベーションクラウドの決め手は、組織診断だけをするサービスではなく、変革までできるサービスであるところです。組織診断だけであればほかのツールもありますが、診断により可視化すること自体より、その結果を改善の打ち手に繋げていくことの方が重要ですよね。

モチベーションクラウドはカスタマーサクセスの担当者が組織改善を伴走してくれるのが魅力でした。

リンクアンドモチベーションさんは今までたくさんの企業を支援をしてきたコンサルティング会社なので、組織改善の引き出しが絶対にあるだろうなと思い、その知見に頼らせてもらいながら組織改善をしたほうが、改善スピードがグッと上がるだろうという感覚があったんです。

だからモチベーションクラウドの導入にこだわって、その想いを他の経営陣にも伝えました。事業を作るのは人なので、組織が健全な状態にならなければ事業の成長もないと考え、導入を決めました。

「発信しても伝わらない」社内のコミュニケーションが滞った

「モチベーションクラウド導入前の課題」

岡田氏:組織の“縦の関係”と“横の関係”、両方に課題がありました。

“縦の関係”で言うと、階層間に距離があり、意思疎通がしにくくなってきたと感じました。

私からこういった施策をやろうと発信しても、メッセージが上手く伝わらず、足並みが揃いづらいなと感じるケースが度々ありました。部門責任者に伝わらなければ、その下のメンバーに浸透させることはできません。

また、“横の関係”で言うと、部門間でセクショナリズムが起きていると感じていました。立ち上げ期はスピードを優先し、部門ごとにトップダウンで動いていたので、部門を越えて連携することが難しくなっていたのだと思います。

部門責任者の集まる場においても、各人からの報告があるだけで、双方向のディスカッションなどには発展しませんでした。そもそも連携する場自体が設けられてなかったんです。

メンバーと話している中でも、他部署が何をやっているのかわからないだとか、部署間の情報連携ができていないので、プロジェクトが前に進みづらいといった声を聞くようになりました。


徳永氏:私が入社したのは4期目の終わりごろで、その時は、まだ創業期の空気があり、とにかく一致団結して前進してこうとしていて、組織に悪いところは1つもない、くらいに思っていました。

しかし5期目を過ぎたくらいから事業のフェーズが変わるにつれて、次第に、メンバーが「あれ、私たちは何を目指せば良いんだっけ。」と迷うような場面が増えたんです。

これまでは何か発信したことに対して、多くのメンバーの賛同を得られましたが、いつの間にか「これでいいのか?」という声も聞こえるようになってきました。

優秀で意欲高いメンバーがいるのに向いているベクトルが違っていた中で、私もコミュニケーションの仕方を変える必要があるのではないかと、強く感じるようになっていきました。

数字に一喜一憂せず、具体的な組織課題を明らかにした

「モチベーションクラウドを実施してわかったこと」

岡田氏:最初のエンゲージメントスコアは47.3で、レーティングはCCC(※)でした。組織に課題を感じていたので、これくらいの結果になったのは納得できました。

※エンゲージメントスコアとは、社員の会社に対する共感度合いを表す指数です。レーティングはエンゲージメントスコアを11段階で格付けしたものです。CCCは上から7番目のレーティングです。

徳永氏:私はもう少し高く、Bくらいかなと予想していたんです。なので、CCCとわかった時は、正直ショックでした。ただ、すぐにここからがスタートだと切り替えました。まず自分たちの立ち位置を知ることができたので、すっきりしましたし、これはもう伸びしろしかないと考えました。

岡田氏:モチベーションクラウドはエンゲージメントに関して、網羅的な項目でメンバーの期待度と満足度のギャップがわかるので、組織課題が明確になりました。

それまでも地道に組織改善の施策はやっていたのですが、課題のボトルネックがはっきりとわかっておらず、根本的な解決はできていないのではないかと感じていたので、モチベーションクラウドによってここが課題なんだと気付けたのは大きかったですね。


具体的にわかった課題としては、財務状態、事業の将来性、理念や事業戦略への納得感などでした。そもそも、私たちの事業は投資フェーズなので、まだ大きな利益が出ているわけではありません。

しかし、その点についてメンバーにちゃんと理解してもらえていないことが課題だとわかりました。

組織課題を認識したことで、部門責任者も経営陣も意識が変わった

「改善に向けた取り組み」

岡田氏:課題に対する解決策として、まずコミックスマートとして今後どこへ向かっていくのか、未来に向けた方向性をメンバーにしっかり指し示すようにしました。

短期だけではなく、中長期の戦略を全社会議や年に1回のキックオフなどの場で、繰り返し伝えるようにしたんです。

また、戦略策定のプロセスに部門責任者やメンバーを巻き込むようにしました。これまでは、私たち経営陣が事業戦略を立てて、部門責任者以下メンバーに降ろしていました。

でも、それでは戦略に対する納得を得られないと思い、まずは経営陣と近い立場の部門責任者にも戦略策定に参加してもらいましたが、かなり良い手応えを感じることができました。

さらに、私や代表取締役の佐藤がメンバーと1on1を行い、今の会社に対して思っていることを深く聞き出し、提案してもらったことを戦略策定の参考にしました。

部門責任者の巻き込みを中心に、これまでのトップダウン型から、ボトムアップ型で戦略を立てるようにしたのが大きな変化ですね。

徳永氏:私は人事として、メンバーに対し、細かく丁寧にコミュニケーションを取るようにしました。

なぜモチベーションクラウドを導入するのか、結果について会社がどう考えているのか、これからどうしていきたいのかなど、丁寧にコミュニケーションを図るようにしたんです。

会議の場では、取締役の岡田からメッセージを発信してもらいますが、私はその裏方として、岡田からどんな発信があれば納得と賛同を得られるかを考えて資料を作りました。

作った資料は定期的にリンクアンドモチベーションのカスタマーサクセスの担当者の方にもお見せして、意見交換をさせていただいたりもしましたね。

メンバーに、モチベーションクラウドでわかった自社の組織課題についても余すことなく伝えたことで、現状を変えなくてはいけないという当事者意識を持ってくれましたし、経営陣の本気度を感じてくれたと思います。

岡田氏:結果について「ここは都合が悪いので公開は控えよう」とすることも可能ではあります。ただ、悪いところを隠して、良いところだけ伝えるのは本質ではないと思ったので、課題も含めて現状をほぼストレートに伝えました。

今になって考えると、これまでは事業や組織のPDCAにおいて施策で上手くいかなかったことがうやむやになり、その状態のまま次の施策を進めていたりもしました。

でも、メンバーからすると、上手くいかなかったなら上手くいかなかったなりに結果を教えてほしいはずですよね。

今回、モチベーションクラウドを導入してわかったことを腹を割って伝えたことで、メンバーもすっきりしたのではないでしょうか。

徳永氏:モチベーションクラウドを導入したことで、経営陣の意識が変わったのも大きかったと思います。モチベーションクラウド導入前は、経営陣の意識も、「エンゲージメントスコアでは経営改善は行えない」という考えだったと思います。

ですが、サーベイ結果を見て、数字全体を俯瞰して、「これは変わらなくてはいけない」と意識が変わった印象があります。

佐藤から部門責任者、そして全社向けにメッセージを伝えたり、経営会議の場でもサーベイや1on1の結果をレビューするようになりました。

エンゲージメントサーベイの導入に強い関心があるメンバーは少なかったのですが、そんな代表の姿を見たからか、次第に正面から結果を受け止めるようになっていきました。

半年でエンゲージメントスコアが大きく改善、社内に組織づくりの仲間が増えた

「取り組みによる組織の変化」

岡田氏:約半年後のサーベイでは、エンゲージメントスコアが59.4、レーティングがA (※11段階中、上から3番目) にまで改善しました。

今までやれていなかったことに向き合った半年だったので、上がっているのではと思っていましたが、想像以上にスコアに反映されていて正直驚きました

まさに課題として感じていた会社方針に対する納得感などの項目が改善したことで、結果として全体的なスコアも上がっていたので、施策の効果が出たと思っています。

組織状態が可視化されたことや、取り組みによってエンゲージメントスコアが上がったことで、部門長やメンバー自身の組織に対する注目度合いも明らかに上がりました。

現在は経営陣、部門長同士の会議の中でも組織系の話、例えば、メンバーのコンディションや入社後のメンバーの定着などについて話すようにしています。

そんな思いが派生したからか、今度、ミドルレイヤー向けの能力開発プログラムをやろうとしているのですが、そこに対して入社年次やレイヤー関係なく多くのメンバーが前のめりに手を上げてくれるようになりました。

自分たちが変わらなくてはという想いが強くなったからだと思います。

以前は私と徳永の二人で組織を良くしていこうという状態でしたが、今は部門長やミドルレイヤーを中心に、同じ目線で組織を良くしていこうする仲間が増えてきて嬉しいです。

今後は会社全体で一枚岩になれるようにしていきたいですね。

ちなみに、つい先日実施した3回目のサーベイではさらにスコアが上昇し、エンゲージメントスコアが62.9、レーティングがAA (※11段階中、上から2番目) になりました。取り組みにより、組織変革が順調に進んでいます。

経営者と同じ目線で併走してくれるカスタマーサクセスが価値

「モチベーションクラウドの価値」

岡田氏:カスタマーサクセスのサポートには非常に感謝しています。リンクアンドモチベーションの方は、皆さん本当にリスペクトできる優秀な方ばかりです。ありがたいのは、経営者である私と同じ目線に立って、寄り添っていただけるところです。いつも視座高くコミュニケーションをしていただいています。

また、リンクアンドモチベーションには組織変革のメソッドが豊富で、毎回ミーティングをさせていただく中でも、新しい気付きを得られています。本当に期待以上のサポートだと思っています。

徳永氏:モチベーションクラウドはツールとしても使いやすいです。属性ごとの傾向がボタン1つで見れるなど、感覚的に操作できるUIが良いですね。欲しいデータがすぐ出せるところはとても助かっています。

「大ヒットコンテンツ」を生み出すための戦略的な組織づくり

「今後に向けて」

岡田氏:
各メンバーの主体性を尊重し、事業を推進していくようなボトムアップ式の組織づくりをしていきたいと思っています。そのために、メンバーの当事者意識を高める取り組みを継続的に行っていきたいです。

事業面では、やはりコンテンツを大ヒットさせたいですね。大ヒットさせられれば、「マンガ家を、子供達の憧れの職業にする」という当社のミッションに近づけると思っています。

徳永氏:エンタメの持つ力を信じて、日々活動しています。ミッションを実現するために事業成長があり、事業成長を実現するために組織を作るのだと思います。

モチベーションクラウドは、エンゲージメントスコアを上げるためのツールではなく、事業状態を踏まえ目指す組織状態を設計し、そこに向けた課題を解決するためのツールとして活用していくつもりです。

※本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞や場所等は取材当時のものです。

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