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「人的資本」の強化に向けて、比較可能性を担保できるサーベイが不可欠だった

日本生命保険相互会社

人材開発部 人材開発課長 宮下雄一 氏
人材開発部 調査役 渡邉伸明 氏
人材開発部 木原恵莉子 氏

事業内容

生命保険業

業種

金融

企業規模

2001名~

導入規模

2001名~

期待

  • 従業員の声を集め、それに応える施策を推進していきたかった。

  • 世界的に加速する人的資本開示の流れに対応するためにも、比較可能性を担保できるエンゲージメントサーベイを導入したかった。

効果

  • 組織改善施策の優先度や力のかけ具合が分かるようになった。

  • 内製でおこなっていた意識実態調査において分析に費やしていた時間を、改善施策に使えるようになった。

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130年以上にわたり、お客様に安心・安全を提供し続ける生命保険会社

「事業および部署の概要」

宮下氏:弊社は、主に生命や医療に関わる保障を提供している生命保険会社です。われわれ人材開発部は、採用や従業員の人材育成を一手に担う部署で、内務職員を中心とした数多くの職制の従業員に対する育成企画を推進しています。

2015年から「人財価値向上プロジェクト」として「人財育成」および「闊達な風土醸成」に取り組んできましたが、その文脈のなかで、従業員のエンゲージメント向上に力を注いでいるのが現在の状況です。

今の意識実態調査で、従業員の真の声に応えられているか?

「モチベーションクラウド導入前に感じていた組織課題」

渡邉氏:弊社は20年近く、内製で従業員の意識実態調査をおこなってきました。しかし、「この調査でエンゲージメントをきちんと把握できているのか?」「絶対値としてどう捉えるべきなのか」という部分には迷いがありました。

弊社は職制や事業領域が多岐にわたっており、様々な施策の効果を的確に捉えることや、職制ごとの傾向に対する効果的なアプローチを見極めることの難しさも感じていました。

経営戦略の基盤として掲げる「人材活躍」に資するのがエンゲージメント


「モチベーションクラウド導入の背景」

渡邉氏:事業環境が目まぐるしく変わる「VUCA」と呼ばれる時代のなかで、企業として成長し続けることができ、なおかつ、一人ひとりの従業員が“個”有の強みを生かして最大限活躍し続けることができる環境を整備していかなければいけないということは大前提としてありました。

人的資本の強化に関しては、経営戦略の基盤として「人材活躍」という形で中期経営計画でも掲げています。それに資するものとしてエンゲージメントの重要性を再認識し、エンゲージメント向上に取り組んでいくためにモチベーションクラウドの導入を決めたという背景があります。

データベースが大きいツールであるほど比較可能性も担保される

「モチベーションクラウド導入の決め手」

宮下氏:大きく2つあるのですが、一つ目は、従業員の声を有効に経営に生かそうと考えたときに、従来の意識実態調査では網羅性が低く、不十分だったことです。

もう一つが、2020年に米国証券取引委員会(SEC)で人的資本の情報開示が義務化されたことです。この流れは遠からず日本にもやってくると考えました。実際に、2023年度にも人的資本に関する情報を有価証券報告書に記載することを義務付ける方針が示されています。

いざ、人的資本の情報を開示しようとなったとき、情報のクオリティーを担保するためには比較可能性が不可欠です。つまり、その指標で他社と比較ができるかということですね。エンゲージメントを測るうえでは、保有するデータが大きいツールであるほど比較可能性がありますし、データの信頼性も担保されます。その点では、10,000社以上のデータベース量がある、モチベーションクラウドのプレゼンスは大きな魅力になりました。

そして、まさにサービスの導入を検討しているときに、リンクアンドモチベーション社が日本で初めてISO 30414 (人的資本に関する情報開示のガイドライン) の認証を取得されました。人的資本という文脈を捉えるためにも、そこに精通している会社の力を借りたほうが得るものが多いはずだと考え、モチベーションクラウドに決定しました。

職制や年次ごとに分析することで、今まで見えなかった差異が見えてきた

「最初のサーベイを実施してみて」

宮下氏:「やはりそうか」と思う結果もあれば、それまで気づけなかったような結果も出て、大変勉強になりました。

各項目が「期待度」と「満足度」という2軸でマッピングされるので(※)、どこに注力して施策を打っていけば良いのかがとても分かりやすいと感じました。

※ ご参考:モチベーションクラウド「サービス内容」ページ

実際に、われわれが重要度を高め優先的に取り組んでいた施策のなかには、実は従業員の期待値がそれほど高くないものもありました。今後の組織改善施策の優先度や力のかけ具合が検討できるようになったのは、本当に大きなことだと思っています。

また、全社的に見ると部門間での結果の差異がそれほど大きくなかったことも発見の一つでしたね。一方で、職制や年次で見ると一定の差があることが分かったので、今後はそのあたりに目を向けて改善施策を打っていくことが必要になるかもしれません。

渡邉氏:生命保険業という事業の特性上、「社会貢献性の実感」が強みであると感じました。一方で「個としての専門性の獲得」「個としてのやりがい」「全社の一体感」などは、まだまだ改善の余地があるところです。

特にやりがいは、年次間の差が大きいと感じました。多くの会社で同じ傾向にあるのではないかと思いますが、「いかに入社時に持ち合わせていた高いモチベーションを持って働き続けられるか?」「いかにワクワクするような仕事を見いだしていけるか?」が今後の課題だと思います。

組織課題に対して、どのような施策を打つべきかを迅速に決定できる

「モチベーションクラウドの価値」

木原氏:期待度と満足度の二軸からサーベイ結果を分析できる点に魅力を感じていましたが、想像していた以上に組織状態を明確に見える化することができ、とても分かりやすいと思いました。従業員がどこに期待しているのか、逆にどこに期待していないのかが瞬時に分かり、それに対してどのような施策を打っていくかを迅速に決定できるのは、モチベーションクラウドの最大の価値ではないでしょうか。

私は「闊達な風土醸成」を目指すプロジェクトに携わっており、今後、プロジェクトにおける施策を検討していく立場にあります。ただ、職制も年次も、部署も働いている場所も違う全社の従業員を横断して進めていくプロジェクトなので、「どのような施策にするべきか?」という判断が難しいと思っていました。ですが、今後はモチベーションクラウドで得られたデータを参考に判断できることも増えてくると思いますので、しっかり活用していきたいですね。

もう一つ、良かったのは業務負荷が軽減されたことです。これまでは、回答データがまずCSVファイルで得られて、それをどの視点で分析するか考え、Excelを操作するところからスタートしていましたが、モチベーションクラウドを導入してからはこのような手間が無くなりました。業務を効率化できたことは非常にありがたいと思っています。

宮下氏:今まで分析に費やしていた時間を改善施策に使えるようになったのは、非常に大きな変化でしたね。

渡邉氏:ユーザー目線で分析できるようになっているところも、モチベーションクラウドの大きな強みだと感じています。今までの意識実態調査は結果が1枚配布されるだけで、職制別に見ることもできませんでしたし、それを見て気になることがあっても自身で詳しく分析することができませんでした。

その点、モチベーションクラウドは、われわれ事務局側が主導しなくても、現場の管理職や担当者が自分自身で考えることができるツールになっているのが良いところだと思います。

木原氏:とてもわかりやすい画面デザインなので、操作に関する質問は来たことがないですね。

まずは、自分たちの声がちゃんと届いていることを実感してもらいたい

「モチベーションクラウドを導入してみて」

木原氏:管理職に閲覧権限を渡して、自身の所属のサーベイ結果をクラウド上で閲覧できるようにしており、現在は、それを見て改善施策を考えてもらっているところです。導入初年度なので、現場の管理職からは「今後の改善策をどのように決めればいいのか?」「どのような内容をフィードバックすればいいのか?」といった質問もたくさん来ていますが、そもそも反応があること自体が前向きに取り組んでくれている証拠だと捉えています。「モチベーションクラウドをしっかり活用して組織改善に取組んでいきたい」といった声も聞こえてきていますので、導入して良かったと思っています。

渡邉氏:サーベイを実施・分析した後は、全社として対応すべきこと、部門ごとに結果を集約したうえで担当役員からメッセージを伝えてもらうこと、各所属で取り組んでもらうことなど、様々な階層での取り組みがあると思います。

このように階層ごとに施策を講じ、それを従業員に伝えていくことが大切だと考えています。やはり、サーベイに回答した従業員が「回答したけど、どうなったのだろう?」「結局変わらない」となるのがいちばん良くないですからね。

木原氏:管理職や経営層に「自分たちの声がちゃんと届いているんだ」ということを従業員に実感してもらいたいので、まずは共有することを大事にしています。ですから、今年に関しては管理職層に全体のサーベイ結果を共有し、そこから各現場にフィードバックしてもらうことを主軸にしています。

エンゲージメントの向上を起点に、社内に好循環を生み出したい

「今後、モチベーションクラウドで実現したいこと」

宮下氏:お客様に選ばれる会社を目指していくなかで、当然のことですが、従業員にも選ばれる会社、つまり従業員が働きやすい会社、従業員が働きたいと思える会社にしていく必要があると思っています。モチベーションクラウドを、このような会社づくりのきっかけにしたいと思っています。

渡邉氏:「人財育成」と「闊達な風土醸成」の土台となるのは、やはりエンゲージメントです。さらに、エンゲージメントの向上はCS (顧客満足度) の向上にもつながる礎であると考えています。エンゲージメントの向上を起点に、社内に好循環を生み出していきたいですね。

「エンゲージメントを向上しよう!」と声を上げなくても、「やっぱり、スタート地点はエンゲージメントだよね」というような認識が、我々に限らず社内全体に自然に広がっていくのが理想です。

木原氏:私も一人の従業員として、「前向きに働きたい」という気持ちがありますし、みんながそう思えるような会社づくりをしていきたいと思っています。それを担う立場として、モチベーションクラウドを活用しながら、引き続き進めていきたいと思います。

宮下氏:投資家からしてもエンゲージメントは重要な指標であり、人的資本開示の流れのなかで、ますます求められる情報になると思います。そのときに備えるためにも、モチベーションクラウドをしっかり活用していきたいですね。

※本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞や場所等は取材当時のものです。

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