「モチベーションチームアワード2020」を受賞された、キャディ株式会社 テクノロジー本部の取り組みをご紹介します。「モチベーションチームアワード」とは、組織変革に向けた取り組みによって、エンゲージメントスコア (組織診断ツール「モチベーションクラウド」により算出) が上昇し、組織に大きな改善が見られた部署を発表するものです。
■ 業務量過多で、スキル向上や業務の振り返りができない
業務量に対して開発メンバーが少なく、日々のタスクに忙殺される状態。新たなスキルの獲得や、振り返りをする時間が全く取れなかった。
■ CTOの意思決定がないとメンバーが動けないことがあった
CTOも自ら開発をしていたが、多忙のあまりメンバーへの権限委譲に手が回らない。CTOが意思決定するまで、メンバーの手が止まってしまう、迷って判断が進まないという問題があった。
■ プロダクトマネージャーの役割を新設し、経営から現場への権限委譲を進めた
CTOは課題と緊急度のみを伝え、あとは現場がスケジュール、要件定義などほぼ全てを設計。プロジェクト管理はプロダクトマネージャーが行う。チームの各人がオーナーシップを持って役割にあたるようにした。
■ 毎朝、朝礼を実施
エンジニア組織には珍しく、毎朝朝礼を実施。各人が困っていることや課題をシェアする場として機能している。
■入社時にヒアリングを行い、メンバーを理解する
モチベーション管理の観点では、入社時に具体的にどういうスキルを身に付けたいのか、何がモチベーションの源泉なのかをヒアリングしている。キャリアの展望や、その人の要望を吸い上げる。
■ プロジェクトマネジメントのレベルが向上し、開発速度が上がった
プロジェクト管理を現場が行うようになったため、「上司に言われたからやる」ではなく、「チームで自発的にやる」というマインドになった。1人1人が自分で課題を分解して振り返りを行うなど、プロジェクトマネジメントのレベルが向上し、改善のスピードが速まった。結果、組織全体の開発速度が上がった。
■ 責任感ややりがい、明るい雰囲気が生まれた
1人1人が自分の専門分野で役割を全うしており、責任感ややりがいを持てるように。「自分たちで楽しく開発する」という雰囲気が醸成された。外部から「キャディはエンジニアが明るいですね」と言われることも。
■ 困っている事をシェアし、解決できるという安心感が生まれた
問題が起きてもシェアできる機会や雰囲気があり、その場でチームをまたいで解決策が提案されるので、心理的な安心感がある。誰に聞けばよいかわからずに抱え込み、手遅れになる、ということがなくなった。